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【青年海外協力隊】わたしが暮らしていたウズベキスタンでの一日の流れをのぞいてみる。

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アッサローム・アライクンYUJI(@wish_yama)です。

今日の記事ではウズベキスタンで過ごしたあるいちにちの自己スケジュールについて書いています。なぜこんなことを書くかというと「自己スケジュールの管理は協力隊活動で一番大切」だからです。 

なぜわたしがこのように主張するのかを、わたしが過ごしたあるいちにちを例に考えていきたいと思います。 

 

▼青年海外協力隊の面接試験を受ける方は必見です。

【青年海外協力隊】全部で4回分!面接試験で聞かれた質問とわたしの回答と面接対策をまとめる。【まとめ】 - YUJImediaシーズン2

 

それではどうぞ!

 

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はじめに

わたしは2017年の3月まで中央アジアのウズベキスタンで活動していました。日本とは違った環境で過ごす時間はとても貴重で、自分を見つめなおすことのできる良い機会でした。帰国したいまだからこそあの2年間が大切なものであったと感じています。

 

しかし2年間という時間は決して短いものではなく、途中で現地生活に心が折れ体調不良をきたし、帰国を余儀なくされる隊員が多いことも事実です。わたしも赴任直後は現地の風習に慣れることができずいつも「日本に帰りたい……」と思っていました。

 

人間は環境変化に大きなストレスを感じやすい生き物です。

 

語学を学ぶ派遣前訓練が終了したあとほとんど休む間もなく任国に派遣され、現地語学訓練を受けて、任地へ派遣される。わずか数ヶ月の間になんども住居が変わっていくんですね。旅行慣れしていないわたしにとって、これは大きなストレスでした。

 

▼心を落ち着けることでストレス解消に繋げます。

【マインドフルネス】辛くなったら読みたい!1日10分でできる最強のストレス解消法を紹介します。【瞑想】 - YUJImediaシーズン2

 

途上国に限らず、海外生活では、日本での生活と同じようなリズムで過ごすことは難しいです。そもそも働き方や宗教も異なっているため、無理に日本のリズムに合わせようとすると、逆にそれがストレスになることも。

 

▼協力隊に参加することのメリット・デメリットを考えてみました。

【青年海外協力隊】途上国2年間を乗り越えたわたしが感じるボランティア参加のメリットとデメリット。 - YUJImediaシーズン2

 

現地生活の中で感じたのは、

「日常生活にルーチン・ワークを組み込むことでストレス軽減に繋がる」

ということでした。

 

”ルーチン”を持つことの効果。

ここでルーチンを持つことの効果を確認してみたいと思います。

 

そもそもルーチンとは、

 

ルーチン(routine):

決まり切った手続きや手順。また日常の仕事、日課。

 

(デジタル大辞泉)

 

とされています。

いつもやっていることをそのままやるってことです。

そこに特別な能力はいりません。

 

このルーチンを持つことがストレス解消に繋がるとしたら、それは、

”途上国生活を乗り越えるための必須スキル”

といえるのではないでしょうか?

 

そこで今日は「わたしがウズベキスタンで過ごす一日」を紹介したいと思います。

過去記事を引用した部分はそのまま記載していますのでご理解ください。

 

わたしのタイムスケジュール

7:00 起床、シャワーを浴びてコーヒーを淹れる、小説の音読

1日のスタートダッシュを快適に切るためには、朝の時間に好きなことに集中することです。最近のはまりごとは小説の音読。日本語も話さないと忘れてしまうんですね。スタバのコーヒーを飲みながら至福のひと時。

 

いきなり変化球ですみません。

 

任地に住みはじめてからやり出した「小説の音読」はかなり有効なストレス・マネジメントです。文章をインプットしてから、すぐアウトプットするサイクルを繰り返すと、脳が冴えてきます。前頭葉の働きを利用しているんですね。 

 

7:25 バスに乗り配属先へ向かう

バスもしくはタクシーを使って配属先へ向かいます。配属先へはおよそ30分。景色を眺めながら精神統一します。 

 

活動中はほとんどストレスに塗れているといっても過言ではありませんでしたから、配属先に到着するまでのバス車内で精神統一します。

 

7:55 配属先に到着

到着後に病院職員と挨拶を交わし、白衣に着替えます。その後スケジュールをノートに書き出し、1日の見通しを立てます。同僚看護師たちも同じくらいの時間に出勤してきます。 

その他、運動療法室の掃除、日記、空いた時間にウズベク語やロシア語、英語の勉強をします。語学には毎日触れていないと忘れてしまうんですね、だから日本語を含めた4言語を同時学習しています。

 

一日の動きをスケジューリングすることで、不測の自体に備えます。これは日本で働いていたときから続けていた習慣ですが、思考がまとまるのでオススメです。

古くから続けていた取り組みが意外なところで役にたちました。

 

8:15 徐々に患者が運動療法室を訪れはじめる

基本的に運動療法室にやってきた患者の対応をし、時々外来患者も担当しています。午前中の時間を使って入院や外来患者の運動療法を担当して、きがつけば11:30くらいになります。だいたい3〜4時間はガッツリ活動しています。

 

運動療法室に患者がやってくるので運動療法を開始します。

 

基本的には医師の指示通りこなしていけば良いのですが、そうは問屋がおろしません。

 

診断名が間違っていたり患者が順番を守らずに入室してきたり、そもそも患者ではない人がやってきたり……

 

朝イチのスケジューリングをうまくしないとここで振り回されてしまいます。

 

12:00〜13:00 昼ごはん

明確な時間は決まってはおらず、だいたいこの時間に昼食をとることが多いです。看護師たちは9:00くらいからお茶を飲んで談笑していることがありますが、自分がそこに混ざってしまうと、せっかく日本人として派遣されている意味がなくなってしまうと思うんですね。何はなくとも「日本の働き方」を動きで示していく必要はあると思います。なので日本での働き方と同じように、昼食の時間は固定するようにしています。

 

日本の会社ではお昼ご飯の時間が決められていることが多いです。わたしも病院で働いていたときはお昼ご飯の時間が待ち遠しかったのを覚えています。

 

しかしここはウズベキスタンです。

 

一応食事の時間は決まっているのですが、四六時中メシ食ってます。

 

ていうかわたしらボランティアやん、職場から給料出るわけやないんやで〜、なんて不満をぶつけても「じゃああなたも一緒にご飯食べましょうよ!」って取り合ってもらえません。これはどこの派遣国でもあるあるみたいです。

 

任期後半からは自分も休憩時間に関わらずお茶を飲む習慣ができてしまいましたが、そのことがきっかけで仲良くなった同僚もいたので、時間外に食事を取ることも悪いことじゃないかもなぁ〜、なんて思うようになりました。

 

しかし実はこうして同僚たちと時間を一緒に過ごすことが2年間を乗り越える秘訣だったんですね。

 

13:00〜14:00 午後の部

午前中に回りきらなかった患者も巡回をします。これの流れで1日10-15名を担当します。時々看護実習生もくることがあるので彼女たちに実地指導をすることもあります。

 

午前中の業務と同じ流れで午後をこなしていきます。 

 

14:30 疲れ切った体で自宅へ帰る

母国語ではない言語で仕事をするのは想像以上に脳に負担がかかります。ドーンと重くなった脳を休めせるために自宅で少し眠ります。

 

 疲れたカラダを休めるために一度自宅で眠ります。

 

この時間がいちにちの中で一番幸せ……

 

16:00 ロシア語の家庭教師

ロシア語の上達のため週2回1時間、家庭教師をよんで授業をしてもらっています。悪魔の言語と呼ばれるロシア語は、習い始めて1年経った今でもたどたどしくしか話せません。でもペラペラ話せたらかっこいいしモテるよなー、とかなり不純な動機も絡んでいます。

 

眠りから覚めたあとに、いつもお世話になっている家庭教師を呼んでロシア語を教えてもらいます。「悪魔の言語」と形容されるだけあって、さっぱりわかりません。

 

18:00 ダンススタジオで健康体操を教える

毎週通っているダンススタジオの生徒たちに、わたしが考案したスイカ体操を教えています。評判は上々。しかし毎週やっているのでそろそろみんな飽きてきた様子。

 

ロシア語授業のあとはいつも通っているダンス教室の生徒に”健康体操の指導”をします。 これはもちろん指導者の了解を得て行なっています。

 

ウズベキスタンには日本のラジオ体操のような全国民が知っている健康体操というものがありません。

 

なので現地の曲をアレンジして自作しました。

 

 



 

いやー、こんなこともしてたなぁ、懐かしい……

 

18:30 ランニングと筋トレ

健康管理のためには毎日の運動は欠かせません。なるべく人通りが多く明るい道を探して20分くらい走ります。

 

これだけ見ているとただのストイック野郎にしか思えませんが、健康管理のために毎日ランニングしていました。 

19:30 フェルガナ隊員と食事をとる

現在フェルガナ市内に住んでいる隊員は3人で、みなご近所さんなのです。別々に食事を作るより3人分作った方が時間もお金もかからないんじゃない?との考えにより、三交代制で食事当番をします。

こういう仲間との交流が活動の原動力になるんですね。3人とも医療隊員なので、こういう場で普段の活動や情報を共有します。それにしても2人とも料理上手すぎる。

 

同じ地方にすむ隊員と夕食を作って一緒に食べます。

協力隊員同士だからこそこうしてひとつ屋根の下で過ごせるのかもしれません。

 

22:30 自宅へ戻る

夕食を終え、徒歩5分の距離にある自宅へ戻ります。ここからメールの返信やブログを書き始めます。最近は効率的に記事を書けるようになってきたので30分くらいで執筆、編集を終えることができますが、始めた当初、少なくともひと記事に2時間はかかっていましたね。あなかしこ。

 

このときは夜の時間を使ってブログ記事を書いていました。継続は力なりです、気がつくと記事数300を超えており、アクセスも5,000PV/月まで到達。今後もマイペースに続けていきたいと思います。

 

24:00 就寝

湯たんぽで布団を温めて、寝る準備をします。

就寝前の瞑想をしていた時期もありましたが、今は精神状態も落ち着いているのでしていません。布団に入ったらだいたい5分以内には寝付けるようになりました。

 

ウズベキスタンは冬場にはマイナス10度くらいまで下がるんですよね。

生活インフラが悪くガスが届かない日もあったり……

よく乗り切ったものです。

 

そして翌日7:00起床、翌日に続く…

 

途上国生活における最良のストレス・マネジメントとは?

わたしは概ね上述のようなスケジュールで行動していたのですが、

 

「スケジュール管理」=「ストレス・マネジメント」

 

 

これが途上国生活における最良のストレス・マネジメントだと考えています。

 

毎日のようにスケジュールが変わっていたら不測の自体に対応することが難しくなってしまいますからね。 

 

ちなみにこれは日本の生活でも同じことがいえます。

 

「明日は〜時に起きて、〜時に出社して、〜に仕事を終えて……」

と、まず洗い出してみるといいかもしれません。

すると、意外と時間を有効活用できていないことがわかったり新たなアイディアがひらめくかもしれませんよ。

 

今日のまとめ

以上が”わたしが暮らしていたウズベキスタンでの一日の流れをのぞいてみる。”でした!

 

これがわたしの平均的なウズ生活の流れになります。

一日中働く日本のようなスタイルとは大きく異なっていますが、その分自分のしたいことに費やす時間を多く取れているように思います。もちろんイベントや作成資料が立て込んできたときは変則的に動きますが、基本は、活動や語学学習、そして地域への還元に時間をあてていました。

 

協力隊活動のなかで最も大切なのは「そこにいること」です

 

騒いだって喚いたって、暖簾に腕押し状態になることは、往々にしてあるものです。体調を崩さないように活動を続けて、イベントや講演依頼が舞い込んできたときに集中してこなしていくこのスタイルが一番ストレスを感じることなく過ごせるのではないでしょうか。

 

だからわたしは「自己スケジュールの管理は協力隊活動で一番大切」ということを声を大にして伝えたいのです。 

 

▼協力隊参加で受け取れる金額についてまとめました。

【青年海外協力隊】帰国直前!気になる”お金”の話を調べたのでまとめてみる。【204万円】 - YUJImediaシーズン2

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

これであなたも協力隊員。

 

■更新履歴

2017年10月17日