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ー旅・人生・シゴトの楽しみ方を追及するブログー

まずは、学術領域を明確にすること。

※この記事はメモ書き程度の記事になっています。

※最終更新日:2023年1月22日

 

 

論文を書き始める前に考えることは「自らの学術領域」を明確にすることです。

 

わたしは医療系専門職として10年間従事してききました。そのなかで特に読んでいたのが「医学系」の学術書籍や論文などでした。医学領域なので、基本的には実証研究に基づいた内容です。なのでこういった学術論文や書籍を読むことには、比較的慣れていました。

 

わたしが修士課程で学んだのは「社会科学系」の領域でした。

 

この社会科学というのがまたわかりにくい学術分野なのですが、例えるなら「どのようにしてその社会が成り立っているのかを、根拠を持って考える」というようなことです。日本とドイツは、緯度や国土面積など地理的には似ていますが、人種や言語も違えば、食も違う。ではそれらの違いがなぜ起きているか?などについて考えるのが、ざっくりとした社会科学の考え方になります。(詳しくは専門書に譲ります)

 

社会科学系の領域を選んだ理由は、わたしのJICA海外協力隊員としての経験からです。ウズベキスタン共和国という国に派遣されていましたが、なぜ、この国では医療が発展していないのか?それなのになぜ人々は幸せそうなのか?など現地生活、活動のなかで生じた疑問を解き明かせるのが、社会科学の領域だと考えました。

 

詳しい研究内容についてはほかの記事に譲るのですが、まずはこの「どの学術領域で書くか?」を決めることが大切です。それによってどのような先行研究を見ればいいのかが変わるからです。社会的な背景を知りたいのに、医学系の論文ばかりを読んでいたのでは、方向性が違うわけです。

 

なのでまずは「自らの学術領域」を考えることが、研究者としての第一歩だといえます。