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【ロシア留学】ロシア語専科のプーシキン大学での授業の進め方と短期留学から得た語学習得の3つのコツ。【語学学習】

ズドラースト・ヴィーチェ、YUJI( @wish_yama )です。

一般的なロシアのイメージとはどんなものなのでしょうか?「寒い、国民が冷たそう」などネガティブなイメージが先行するのではないかと思います。実際、友人たちから同じような質問をたくさん受けました。共産圏であるロシアは日本からの地理的な距離も近いのに具体的なイメージの湧きにくい国の一つだと思います。

今回そんなロシアに1ヶ月間の語学留学をしてきました!大学での授業の進め方や語学学習のポイントについてまとめてみたので、今後留学を考えているかたは是非参考にしてください!

それではどうぞ!

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はじめに

大学生でもないわたしがなぜロシア語留学をしようと思ったのか?

 

多くの大学生から質問を受けたのですが、それはわたしの青年海外協力隊経験に由来します。2年間活動していたウズベキスタンは1991年に独立した旧ソ連の一国であり、現地語のウズベク語のほかに公用語としてロシア語が使われていました。

 

わたしが活動していた医療機関ではロシア語も使われており、むしろ現地で使われている医学書のほとんどはロシア語由来のものばかりです。独学でロシア語を学んでいたものの、基礎的な文法や語彙がないので、これで「ロシア語を使っていた」なんてちゃんちゃらおかしいと思ったんですね。

 

そんなとき同じくウズベキスタンで活動していた後輩隊員から今回のロシア留学のお誘いを受けました。彼いわく「学生じゃなくても参加できますよ」とのこと。帰国後にダメ元でエージェントに電話してみたところ、旧ソ連圏で活動していたならむしろ歓迎したいとのこと。

 

そんな経緯があり今回のロシア留学に至ったわけです。

 

 

プーシキン大学でのロシア語。

わたしがいま留学しているプーシキン大学は「外国人に向けてロシア語を教える専科大学」としてモスクワ市内に設立されました。学生は我々日本勢約90名のほかにアジア・ヨーロッパなど各方面から来ており、宿泊部屋ひとつにつき5名とすると、常時500人近くの留学生がいる計算になります。

 

ロシア語専科大学であるため語学教育の質が高く、教育システムがしっかりと敷かれているように感じました。ここから以下の項でわたしがそう感じた理由について記述していきます。

 

おおまかな1週間の流れとイベント。

プーシキン大学では基本的に10人前後の少人数クラスで授業が進められていきます。初回授業で受ける「クラス分けテスト」の結果に準じて編成されるようで、会話中心のクラス・文法中心のクラス・発音など基礎的な授業を行うクラスなど、全部で6つに分けられます。

 

クラスごとに1週間の流れは変わるのですが、ここではわたしの所属していた”クラス3”について紹介していきますね。

 

月曜日

週最初の授業が行われます。はじめはもちろんジャブ的な意味合いもあり、簡単な自己紹介やお互いを知るところから始まります。学生個々の語学レベル把握の意味合いもあるでしょう。

朝9時から昼休憩を挟み、15時頃まで授業があります。

ここでは翌日の授業に向けて簡単なホームワークも課されます。

 

火曜日

前日でたホームワークの確認にはじまり、徐々に実践的なロシア語授業展開がされてゆきます。まずは最初に誰もがつまずく数字の読み方、挨拶の仕方や受け答えなどを、実例を想定しながら繰り返し練習します

この日も授業は朝9時にはじまり15時頃まであります。

 

水曜日

水曜日は週の中盤なので、みな疲れが見え始めます。この日も前日のホームワークからはじまり、単語の確認や会話練習を繰り返し行います。担当講師も学生の能力を把握もしてきているので、質問に対する回答も理解の進んでいる学生からはじまり、授業進行がなめらかになります。

 

木曜日

午前中は前日のホームワークからはじまり、週の最後ということもあり、単語や文法よりは会話中心になります。午後の授業では文化交流を兼ねて?歌の授業が組まれており「百万本のバラ」「1週間」などロシア由来の楽曲を歌う練習です。

 

 

 

 

または発音中心の授業になることもありました。

 

金曜日、自習

金曜日は名目上「自習」となっていますが、休講扱いといってよいでしょう。調整日といってもいいかもしれません。わたしは共用の洗濯機(1回150ルーブル)を使って1週間分の洗濯をまとめてしてしまいます。

 

午後からは、その後の土日が休講であることを利用して旅行の計画を立てます。わたしは今回の留学でキジ島、カザン、スーズダリなどを観光することができました。

 

▼ロシアの田舎町”スーズダリ”は圧倒的にオススメできます。

【黄金の環】モスクワ留学中のわたしが圧倒的にオススメするロシアの田舎旅行についてまとめてみる。【ロシア留学】 - YUJImediaシーズン2

 

▼タタールスタン共和国まで0泊3日で旅行してきました。

【カザン】タタールスタン共和国の首都カザンへ夜行列車で旅行したのでスタバ事情や旅費・行程を全部まとめてみる。【ロシア留学】 - YUJImediaシーズン2

 

土曜日、休講

この日は旅行先の観光をすることが多かったです。

 

日曜日、休講

日曜日も土曜日と同様に観光をするのですが、翌日からの授業に備えてホームワークも片付けてしまいます。

 

入学式、卒業式

授業が始まった最初の日には講堂で入学式がありました。学内案内や周辺施設、授業の進められ方などおおまかなオリエンテーションを受けます。これから1ヶ月間のロシア語の授業を受けれると思うとワクワクしますね!

 

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そして最終日には卒業式が行われました。1ヶ月とはいえ同じ釜の飯を食べたもの同士、不思議と寂しさも込み上げて来ます。大講堂にて、各クラスでロシア語にちなんだ歌、劇などの出し物をやります。

 

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言語習得の3つのコツ。

この項では、1ヶ月間のロシア留学で再確認した語学習得のコツについて紹介します。3年前に青年海外協力隊の派遣前語学訓練である程度のノウハウ習得できていたのですが、ここで改めて確認しておきたいと思います。

 

語彙量を増やすのが最優先!

語学を習得しようとするうえで絶対に避けては通れないのがこの”語彙量”です。数字、曜日、物の名前などそもそも単語を知らなければ理解することができませんよね。まずは最低でも1ヶ月間、集中的に語彙を増やしていきましょう

 

聞く、読む、書く、話すを毎日続ける!

語学学習の基本である”聞く、読む、書く、話す”を繰り返し行い、単語を使えるレベルまで落とし込んでいきます。これらの手順はそれぞれ得手不得手があるので、どの順番で行うかは好みによりますが、わたしは、まずは一冊殴り書き用のノートを用意して、単語やフレーズを書きながら音読していく方法をオススメします。

 

会話練習を繰り返す!

最後は上記2つの手順で頭に入れた単語やフレーズを、実際の場面を想定して使っていくことです。なぜ語学学習をやるのか、理由はひとそれぞれですが、この会話練習をしたほうが効率的かつ能動的に進められることは間違いありません。そしてこれらの手順を何度もなんども繰り返すことで、反射レベルで言葉が出るようにしましょう!

 

 

今日のまとめ

以上が”ロシア語専科のプーシキン大学での授業の進め方と短期留学から得た語学習得の3つのコツ。”でした。

一般に学習されている言語ではないロシア語、そしてロシアへ留学するというのは稀な経験だと思います。この記事が今後ロシア語を学習する・またロシアへの留学を考えている方の一助となれば幸いに思います。

 

最後に語学学習のステップについてまとめておきますね!

 

 

■語学学習の3steps

①語彙量を増やす。

②読む・聞く・書く・話すのステップを繰り返す。

③会話練習を繰り返す!

 

 

▼魅惑の島”キジ島”まで旅行してきました。

【ロシア留学】モスクワからキジ島まで0泊3日で世界遺産を見に行った話。【木造建築教会】 - YUJImediaシーズン2

 

▼協力隊を目指す人は以下の記事も是非お読みください。

【青年海外協力隊】全部で4回分!面接試験では想像もつかない質問が飛び交いわたしはこう答えた。 - YUJImediaシーズン2

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

これであなたもロシア人。

 

■更新履歴

2017年9月27日