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ー旅・人生・シゴトの楽しみ方を追及するブログー

【中間報告③】入国から1年半で我が身に降りかかった事件と成果物

アッサローム・アライクン、YUJI(@wish_yama)です。

気が付けば後輩隊員が過半数を占め、わたしもついに最上級の古株隊員になろうとしている。思い返せば東も西もわからなかった入国当初、頼れるのは現地で活動している先輩隊員たちでした。いま自分が同じ立場を担えているのでしょうか?どちらかといえば助けてもらうことばかりのような気がしています。

入国から1年半が経過しようとしています。恒例のなんちゃって中間報告も第3回目。

それではどうぞ。

 

 

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同僚の産休と期待の新人

これまで1年近く共に活動してきた看護師のヒローラは、今年の3月に産休に入ってしまいました。前任の頃から協働してきたため、彼女のもつ理学療法技術は当配属先の職員なかでもピカイチでした。教えることなんてほとんど無かったような……

第二子を出産するため産休に入った彼女。久しぶりに会ったときの表情は、さすがは一姫二太郎を育てる母親といった感じ。これで年下だなんて、俄かには信じがたいけどこれがウズベキスタンの文化。

 

さてさて、ヒローラに変わって配属された20歳の新米看護師”オゾダ”は、理学療法やリハビリテーションに関しては真っ白な白紙の状態でした。ゼロから教えなければならないのか……と不安を感じるも、そのイメージはすぐに払拭されるのです。

彼女はとても聡明で、機転の利く女性でした。ウズベキスタンの教育は基本的にトップダウンで、A to Bでしか物事を捉えられないひとが多いのですが、しかし彼女はそんなややネガティブなイメージを一新してくれました。

Aの状態に対し、B、C、Dと無数に運動パターンを考え、患者に施行していました。これは教えがいがある!!と奮起し、現在は写真つきの資料を作成しています。

 

急性期脳梗塞のケースワーク

当院で働く女性医師が急性脳梗塞で入院しました。

急性脳梗塞なんて、実は日本でもほとんど担当したことがありませんでした。あらゆるリスク管理を調べ上げ、運動療法を進めていきます。幸いその女医はわたしが介入するときには意識も清明で、わたしの顔を見ながら流暢に話すことができていたので、バイタルサインを確認する程度のリスク管理で十分だった様です。

 

さて問題はわたしが不在のときに誰が女医の運動療法を担当するのかということでしたが、ここは驚くことに新人看護師のオゾダは率先して学びに来てくれました。彼女みたいに素直で機転の利く職員が多いと活動もスムーズなんだけどなぁ。

無事にケースワーク方式を用いて急性脳梗塞の運動療法を指導することができました。

 

健康体操の作成

何とかウズベキスタンの健康意識に一石を投じることはできないかと課題提起し、作成した”スイカ体操”。この体操の特徴は「ウズベク人になじみやすい」「肥満体型のひとに有効」であることです。

作成した体操を使ってウズベキスタンの文化に爪あとを残してやる!!と謎の意気込みを見せます。

 

ダンススタジオでの体操指導

配属先で行なうのがベストなんだろうけど、音楽を使った体操は遊んでいるように見えるからと、看護師長から却下されてしまいました.…..

しかしタダでは転ばない!!病院がダメなら他の場所でやってみよう、というわけで毎週習っているダンススタジオで実演指導をしています。

 


リシタンでの写真展2016のサポート

上記活動と並行して行っているのがウズベキスタン各地での健康教育です。

フェルガナ市の隣町リシタンで活動している隊員に協力してもらいながら、日本語を学ぶ生徒たちへ健康教育をしてきました。反応は良行で「音源が欲しい」「また来てください」といってくれる生徒もいました。

 

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タシケント写真展2016のサポート

リシタンで行われた写真展の一週間後に開催したタシケントでの写真展2016では、終始カメラマンとして参加していました。この日は広島に原子爆弾が投下された日。ウズベキスタンでもその事実はほぼ全国民が知っており、開催二日間での来場者数は100名を超えていたそうです。

普段の病院での活動に疲れてきたら、こうして気分転換を計ります。

 

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大統領の死去報道と混乱

9月2日、全世界で報道されたウズベキスタンのイスラム・カリモフ大統領の死去。脳卒中での入院の報道があったのは8月27日、その後、一度体調が回復し、9月1日には安定しているとの報道もでていたので、情報が錯綜していたようでした。

独立から26年間、彼の指導のもと行われた強権政治は、一部欧州からは批判の声も聞かれています。しかしウズベキスタン国内で活動する身としては、政治不安に陥らないように祈ることしかできません。

今のところ死去報道後の国内混乱は無いようですが、12月の次期大統領選挙までは気が抜けない、というのが本音です.…..

 

まとめ

以上が入国から1年半年までで起こった事件や活動内容のダイジェストです。こうして振り返ってみると最高に濃い時間を過ごしているなぁ。よろしければこれまでのまとめ記事も一緒にお読みください!

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!

これであなたもウズベク人。